音、を。

音楽についてメモ程度に

サブカル、病みかわいい、メンヘラと音楽(前編)

サブカルがアニメ、邦ロック、ビレバンによって大衆化されて行く中で似たようなカルチャーもまた大衆化されていった。メンヘラ、元々V系周りで流行っていただろうそのカルチャーはリスカ、裏切りなどの記号を取り出され、希釈されゆめかわいい、病みかわいいなどに変化し成長した。今回はそんな音楽とメンヘラについてのお話。

 

まず、なぜ今メンヘラが大きなカルチャーになってるかの音楽方面からの推察だが、これには明確な原因がある。

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ボーカロイド。多くの10代の音楽、サブカルの入り口として働いていたこのジャンルはとにかく歌詞が暗い曲、辛い曲が多い。

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これなんて自己肯定感が欠片も無い歌詞だもんね。その上に卑怯ドラム、わかりやすいリフを重ねる。するとどうなるか。わかりやすくポップな音楽で耳を掴まれた10代はその鬱屈とした感情を歌ってくれるボーカロイド曲に心を掴まれて気づいたらサブカル、メンヘラ面にいる。掴まれなかったやつはどうなるって? そういう幸せな人はハニワとかをちょこちょこ聞くようになるんじゃ無いかな?

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(どうでもいいけどハニワの曲ってたまにメロコアかよってぐらいドラムが荒ぶるから本当に面白い)

 

こうして音楽を聴くようになりだした10代はそのうち邦ロックも聞き出す。例えば#邦ロック好きさんとつながりたいとか、バンド系コンテンツでバンドを組みたくなって、とか。そういった人たちはもちろん最初に邦ロックを聞く。そう、こういった音楽を。

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(選曲に悪意がありすぎる)

ここで初めて本物のサブカル、メンヘラに触れる。そうして元々染まっていた人間は立派なサブカル病患者となり合わないなと感じた人間はワンオクとか聞くんじゃないですかね。高校の頃サッカー部はワンオク聞いてたし。

 

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もちろんサブカル内で↑のようなメンヘラ的なバンドが生まれてそれが大ヒットしたってのもあるだろうしボカロ関係無いところからタイアップで知られたバンドが成功したってのもあると思う。(というかサッカー部はたぶんそれでワンオク知ったんじゃないかな)しかしそれはそれ。だいたいメンヘラがワンオク大好きって言ってるところ見たことないでしょ。

 

というわけで今回はメンヘラはボカロからやって来たのではないかというお話。次回はそのメンヘラがどういう曲に落ち着いているのかを見ていきたい。

最後にメンヘラ代表として私が一番好きなボカロ曲を紹介して終わりにする。

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うん。ヘラりすぎて深いところまで探ったあげくこんなブログ書くようになる前にポップな物を摂取するようになった方が良いよ